2017
12/03

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個人と向き合う力の高さが看護師の適性

医療を正しく実施していくためには均一さが必要になるというのが近代医学の基本である。患者の症状から判断して、ある疾患にかかっているという診断を行い、その疾患の場合にはこのように治療を行えば良いという定式化を行うことで治療の成功率を高めている。
医師にとっては均一さを追求するのが重要になるものの、同じ医療現場で働く看護師の場合にはそれが必ずしも適切ではない。患者の個々の状況に応じて適切な看護を行わなければならないことも多く、このような状況なら何をすべきかといった定式化された方法では対応できないことも多い。そのため、個別性の高い対応力が適性として求められているのである。個人と向き合う力の高さと言い換えることもできるものであり、一人一人の患者の声に耳を傾けて理解することが欠かせない。
医療現場でもそのような状況があるが、より切実なのは介護現場である。介護業界では基本的には病気の治療ではなく、身体が不自由な人の生活をより良いものにするのが目的になるため、定式化された解決策はない。個々の高齢者とよく話をして何を望んでいるかを聞き出し、それを実現できるように方法を考えて看護に携わらなければならないのである。個別にしっかりと話を聞いて理解する能力の高さは介護業界では看護師の適性として必須のものであり、ときには高齢者の望みに応じて何もしないという選択すらしなければならないことは念頭に置いておく必要があるだろう。
介護業界でも医療現場でも共通して必要となる能力が他にもまだまだあることをご存知だろうか。知らないという方はhttp://kangoshi-tekiseicheck.comを見て欲しい。